ミツカンの歴史は、200年以上も前の1804年、半田出身の酒造りだった初代又左衛門とともに始まりました。又左衛門は斬新な発想のパイオニアで、酒の醸造で残った酒粕から酢を作り始めました。
江戸(現在の東京)の町では、蕎麦、寿司、天ぷらといった簡単で便利な食事が非常に大きな人気を集めており、それを目撃した又左衛門は、従来の米酢よりも酒粕から作った粕酢の風味と豊かな旨味で、寿司飯とネタの美味しさを一層引き立てることができると気付きました。ミツカンの粕酢は、握り寿司の創始者、華屋与兵衛のひいきを得て、江戸中にその人気が広がりました。
1811年、粕酢の人気があまりにも高まったため、又左衛門は半田に製造工場を開設しました。こうしてミツカン酢が創業し、その長い歴史が始まったのです。以来、ミツカンの食品事業は成長を続け、酢とそれ以外のさまざまな分野にわたり、食文化を豊かに高めることを目標に、「やがて、いのちに変わるもの」、高品質の食品を消費者に提供する努力を続けています。
ミツカンは、食品を通じて社会にポジティブなインパクトを与えます。この姿勢は、創業以来変わりません。
弊社のお酢を生み出した、地球の健康を考え、持続可能性をさらに高める努力を続けます。
未来ビジョン宣言を実現するため、ミツカンは自分達の行動について常に自問しながら、革新を続けていきます。
ミツカンの未来ビジョン宣言についてさらに詳しくはこちらをご覧ください。
品質を大切にするミツカンでは、醸造酢を合成酢と区別する必要性を訴えました。また、日本初の酢のびん詰め工場を設立した企業でもあります。七代目又左衛門は20世紀後半、「お客様には最高品質の製品だけをお届けする」という新たな企業哲学を打ち立て、ミツカンの品質本位の姿勢を繰り返し強調しました。これは、「やがて、いのちに変わるもの」という言葉ともに、人間の健康に繋がる食品作りに対するミツカンのプライドを表しています。
現在、ミツカンは民間企業として世界最大の食品会社の一つです。また、すし酢の製造元としては世界一であり、アメリカ、ヨーロッパ、アジア全土で操業しています。市場リーダーである日本食製品に加え、2012年および2013年には、英国で大いに愛されるブランストン、サルソンズ、ヘイワーズ、デュフレの各ブランドを買収、調味料分野のエキスパートとしてのポジションをさらに固めています。
ミツカングループのロゴは、弊社のグローバルビジョンである「やがて、いのちに変わるもの」にインスピレーションを与えています。。又左衛門家の家紋をもとにしたロゴには、三本の横棒があります。これは、「味」、「香り」、「効き」という三つの要素を表し、丸はその三つの要素を「まるくおさめる」という意味です。このロゴは、200年以上にわたる専門性と市場リーダーとしての伝統への誇りを反映したものです。
未来に配慮しながら、引き続きシェフの皆さんのインスピレーションとして、広い用途の美味しい食材や調味料をお届けしながら、弊社の伝統を末永く活かしていきたいと思います。